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【男子バレー】山本智大が見せる世界ベストリベロの腕前 「対決姿勢」が技量を高める (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

「ブラジル戦は、(ボールの軌道が)見えていました。"当たったら拾える"というゾーンに入っていたので、手に当たったら勝ちでしたね。同じフィーリングを感じる瞬間は他の試合でもあるんですが、ブラジル戦は"すべてを上げられる"っていうレベルで拾えていました。ゾーンに入るきっかけは、まず相手が自分に打ってくることですかね? そうしないと(ボールを)拾えない。自分のところに打ってきてくれることプラス、味方ブロッカーがうまく自分のところへ飛ばしてくれること。ブロッカーとのコンビネーションは大事です」

 国際試合では、相手から「山本には打つな!」と指令が飛ぶことも珍しくない。それだけ畏怖されている。打ち込んで適応させてしまったら、呪いや災厄のように行く手を阻まれるのだ。

 2026年も、リベロ山本が展開するレシーブは、味方にとっては祈りたくなる代物になるだろう。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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