【連載】イタリア11季目の石川祐希は「スタメンにこだわらない」 誕生日を目前に30代の目標も明かした (2ページ目)
【スタメン出場と、チームの勝利に対する意識】
――試合に出る機会を増やしたいとのことですが、そのためには当然、日々の練習でいい数字を残すことが必要になってくると思います。どのようにしてアピールしていこうと考えていますか?
「ペルージャはバランスがいい選手が多いので、あらゆるプレーの質を平均的に上げなければいけないですね。アタックに関しては昨季からいい数字を残せているので、レセプションやディフェンス、サーブでもう少し数字をよくすることで、もっとスタメンで出られる確率が増えると思っています。
ただ、昨季は『どうやったらスタメンで出られるか』を考えていましたが、今はあまりそう思っていません。それよりも、試合で勝つためにどうするかというスタンスになっています。そういう点で、レセプションとサーブを大事にしています」
――チームが勝つために、という思考になっているということですね。
「そうですね。今季も昨季と同様、チームはスタメンを固定せずに戦っていく感じになると思います。監督も『誰がスタメンかが大切ではなく、出た時にしっかりとプレーをして、チームにスイッチを入れられるかを大事にしている』と話しています。
『スタメンにこだわらない』と言うと、『試合に出られなくてもいいと考えているのか』と誤解されることもあるでしょうが、勝つことで評価されると考えているということです。チームメイトのプレーはみんな同じようなレベルなので、その時にいい状態の選手が試合に出るもの。なので今季は、出た時にしっかり自分が活躍してチームが勝つことにフォーカスを置いています」
――昨季、スタメンで出たり途中出場したりと、いろいろな立場を経験したことが生かせそうですね。
「それはすごく感じています。昨季は大事な大会、大事な試合で出ることができたので、その経験は間違いなく生かせるでしょう。今季は試合数も増えるので、苦しい展開が増えてくるはず。これからもっと厳しい場面が訪れた時に、どう打開できるかが大事なポイントだと思っています」
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