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【女子バレー】大阪マーヴェラスの大山遼が振り返る、日本代表のエース佐藤淑乃との出会い 大学時代に「ふたりで攻撃を担っていこう」 (3ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki

「筑波では、(佐藤)淑乃とチームを引っ張っていた感覚がありました。ふたりとも(主力で)試合に出るようになったのは2年からですけど、その時から、お互いに言葉は交わさなくても『ふたりで攻撃を担っていこう』という思いを共有できていた。4年の時は自分がキャプテンになりました。自分はキャプテンというタイプではなかったんですが、できないところは淑乃に助けてもらいましたね」

 ふたりは助け合いながら共鳴し、どんどん力をつけた。

 今は、それぞれSVリーグで優勝を争うチームに所属するライバル。お互いに負けたくはないし、刺激も受けている。

 昨シーズンのチャンピオンシップ決勝は、大山が優勝を引き寄せた。一方で大山は、フェルハト・アクバシュ監督率いる日本代表で、佐藤がネーションズリーグや世界バレーを戦うのを心から応援していたという。

「(佐藤とは)バレーのことも話しますけど、『どこかに遊びに行きたい、泊まりに行きたい』とか、そんな話ばかりしていますよ」

 大山は白く伸びた指で頬を押さえ、照れたように言った。言葉にする必要はない。ふたりだけにわかる絆があるのだ。

「自分はあまり先を見ていません。大学時代にも、よく『将来は代表で?』と聞かれたし、求められているんでしょうけどね。ただ、今いる場所で結果を出すだけです」

大山は優しくも、断固とした口調で言った。ひたむきな日々が、たどり着くべき場所に彼女を誘うのだ。

【プロフィール】

大山遼(おおやま・はるか)

所属:大阪マーヴェラス

2001年5月5日生まれ、岡山県出身。177cm・ミドルブロッカー。小学2年でバレーを始める。就実高校時代、3年時にインターハイで優勝。春高バレーにも出場した。筑波大学では、4年時にキャプテンとしてチームを全日本インカレ優勝に導き、最優秀選手賞、ブロック賞などを獲得。2023年、2025年にはユニバーシアード日本代表に選出され、ワールドユニバーシティゲームズで2大会連続銀メダルを獲得した。2024年、大阪マーヴェラスに入団した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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