【男子バレー】髙橋藍がキャプテンとして見通すSVリーグ連覇への王道 「去年以上の力が必要に」 (2ページ目)
【2戦目にして初戦の課題をクリア】
この試合に関しては、全体的にサーブの効果率が低かったことが劣勢につながったか。
「自分たちはブロックディフェンスが強みです。サーブからしっかり崩してブロックで勝負する。今シーズンはさらに関田(誠大)選手がコンビを組み立てていく感じですかね」
髙橋は言うが、ジェイテクトSTINGS愛知から移籍してきた関田はプラスアルファのキーマンと言える。関田は今も別次元のプレーで多彩な攻撃を操る。これからコンビをすり合わせたら、彼の独壇場となるだろう。
言い換えれば、髙橋自身もスパイカーとして違うフェーズに入るということだ。
翌10月25日、ブルテオンとの再戦で、サントリーはポテンシャルの高さを示した。結果はセットカウント1-3の勝利だった。1、2セットを連取したが、3セット目を奪われ、4セット目も拮抗した展開で、失っていたら流れを持っていかれていたところで、踏みとどまった。
試合全体を通して言えば、サーブ効果率が目に見えて上がっていた。髙橋もエースはなかったが、初戦の4.7%が10%と倍以上になった。前日の課題をクリアしていた。
「基本、自分がサーブを打つときには、ブルテオンの前衛のブロッカーの高さを意識していました。無理してサーブを打って、リスクを負うよりは、(ブロックの)一枚数を減らす、って。ショートサーブでミドルをなくすのもそうだし、"ミスは少なくして攻めていける"効果的なサーブを打つ意識をしていました」
髙橋はそう説明したが、サーブの工夫がブロックディフェンスも旋回させた。それはチーム全体の戦いのプランにつながるものだった。甲斐孝太郎もリリーフサーバーとしてジョーカーになっていたし、巨人イゴール・クリュカは3本のブロックポイントを取って壁を形成していた。
「そこは自分たちのやろうとしていることがはまったなって思います。それが昨日ははめられなかった。まだ波があるというか、今日も1、2セットは楽な展開でしたが、最後は競りました。いいものを常に出していけるように、完成度を高めていきたいですね」
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