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【男子バレー】宮浦健人が極めるポイントゲッターとしての覚悟「この1球、1本を絶対に無駄にしない」 (4ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

【世界トップの選手を目指したい】

――前回、2022年の世界バレーも出場しました。今回と心持ちは違いますか?

宮浦 前回はベンチでしたが、正直にいえば世界バレーの重みもまだわかっていなかった。オリンピックはやっぱり特別な思いがありましたけど、世界バレーに対してそれほど特別な感情はなかったんです。でも、"自分がコートに立って、やる"という意味でいえば、前回とは違いますね。

――近年の成績で国内の人気、注目度だけでなく、世界からの見方も変わった実感はありますか?

宮浦 日本のチーム自体が注目されているのは間違いなくあります。自分もその選手のひとりとして注目してもらえているとは思っていますけど、個人としてはまだまだ。日本代表の注目度にちょっと乗っかっているだけだと思っているし、世界のオポジットと並ぶとまだまだな部分が多いので、実力で世界から「すごい」と言われるような選手になりたいです。

 世界を見れば若い選手もどんどん出てくるし、すごい選手はたくさんいますけど、自分自身、やっぱり上のレベル、世界トップの選手を目指したい。もっともっと高いところを見て、突き上げていかないといけないと思っています。

――世界選手権では日本代表としてどんな結果を求め、宮浦選手ご自身としてどういうプレーがしたいか。ここを見せたい、見てほしい、というところは?

宮浦 日本代表としても、個人としても世界バレーで目指すのは表彰台です。そのために結果を残したい、という思いは強いですが、そのためにもまずはベストを尽くすこと。ここからも成長していきたいので、チームが盛り上がるような1点を取りたいし、会場も盛り上げられるように。個人的には終盤のサービスエースが一番燃えるので、大事なところの1点、チームが勝利をつかむための1点を取りたいです。

(【男子バレー】甲斐優斗が払拭したい「サーブだけ」というイメージ 世界バレーに向けてさらに強化したいポイントを語る>>)

【プロフィール】

◆宮浦健人(みやうら・けんと)

1999年2月22日生まれ。熊本県出身。190cm。オポジット。鎮西高校から早稲田大学に進学し、インカレ4連覇に貢献。在学中、ジェイテクトSTINGS(現ジェイテクトSTINGS愛知)の内定選手として入団。22年にポーランドのPSGスタル・ニサに移籍して1シーズンを過ごし、フランスのパリ・バレーに移籍。2024-25シーズンにジェイテクトに復帰。シーズン終了後にウルフドッグス名古屋への入団が発表された

【写真】バレーボールネーションズリーグ男子フォトギャラリー

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