SVリーグ女子1年目を盛り上げた外国籍選手5人 強豪国の一線級がズラリ (2ページ目)
チャッチュオン・モクシー(ヴィクトリーナ姫路)
今季のタイトルに貢献した外国籍選手でいえば、ヴィクトリーナ姫路のアウトサイドヒッター、チャッチュオン・モクシー(タイ)もそのひとり。こちらは2024-25シーズン中の12月に開催された令和6年度皇后杯全日本バレーボール選手権大会で姫路の初優勝に貢献した。
日本では2018-19シーズンのPFUブルーキャッツ(当時)でプレーした経歴を持つ。以降も欧州のリーグなどで成長を遂げ、2023年のアジア選手権では母国タイを優勝に導くと自身も大会MVPに輝いている。
そうして2023-24シーズンから姫路に入団し、当時のV.LEAGUE DIVISION2(2部)でチームの全勝優勝にエースとして貢献、堂々の最高殊勲選手賞に選ばれた。
在籍2季目となる今季も井上愛里沙とエース対角を組み、高い決定力で得点を呼び込んだ。また、鋭いアタックもさることながら、チームメートの誰もが口をそろえる明るいキャラクターはさすが"微笑みの国"タイ出身。仲間からは「ブンビン」の愛称で親しまれ、自身も積極的に英語と日本語を交えてコミュニケーションを図ることでチームに溶け込んだ。
今季のハイライトはSAGA久光スプリングスとの皇后杯決勝。チームを通じて最多となる28得点の活躍をした。その後、年明けからはケガによる離脱もあり、終盤は存分に力を発揮できずにシーズンを戦い終えている。とはいえ、アジア最高峰レベルのパフォーマンスの持ち主。SVリーグのあとの代表シーズンではタイのエースとして、国際大会で日本の前に立ちはだかるに違いない。
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