【ハイキュー‼×SVリーグ】東レ静岡の山口拓海は烏野の武田一鉄の言葉に「奮い立つ」 リベロとして目指すのは「陰の立役者」 (3ページ目)
――印象に残った名言は?
「それも武田先生です。春高の鴎台戦、烏野の日向(翔陽)が熱を出した時、武田先生の『君は 君こそは いつも万全で チャンスの最前列に居なさい』という言葉ですね。
ほかにも、試合前の奮い立つ言葉も好きなものが多いです。武田先生はバレーをやっていないからこそ言えるというか......。バレーを経験していると、逆に言えないこともあるので」
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「武田先生は3位と思っていたんですが、これは1位ですね(笑)。2位は烏野の田中(龍之介)。『下を向いている暇はあるのか』とか、いいですよね。個人的に好きなのは、入学してマネージャーの清水(潔子)さんに一目ぼれし、一途に思い続けて結婚する真っ直ぐさ。そうはなれないからこそ、憧れます(笑)。3位は稲荷崎の北(信介)さん。『ちゃんとやんねん』って感じが好きですね」
――ベストゲームは?
「月島(蛍)がウシワカ(牛島若利)を止めるところが好きなので、やっぱり春高予選の烏野vs白鳥沢学園戦ですかね。リベロとして組むなら、ミドルは月島で。天童(覚)とかと組むと、『わけわかんねぇ』ってなると思います(笑)」
(連載53:東レ静岡の小野寺瑛輝が振り返る東日本大震災 「バレーの力」と白鳥沢学園のモデルになった東北高校時代の思い出>>)
【プロフィール】
山口拓海(やまぐち・たくみ)
所属:東レアローズ静岡
1997年8月30日生まれ、群馬県出身。170cm・リベロ。ふたつ上の上級生に誘われ、小学1年の夏にバレーを始める。高崎高校ではバレー、学業ともに励み、一般入試で筑波大学に入学。バレー部でリベロのレギュラーを掴み、2020年に東レアローズ静岡に入団した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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