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石川真佑、関菜々巳、福留慧美...開幕の女子バレー・セリエAは「世界で最も美しいリーグになる」 (2ページ目)

  • ダヴィデ・ロマーニ●文 text by Davide Romani(『ガゼッタ・デロ・スポルト』)
  • 利根川晶子●訳 translation by Tonegawa Akiko

【関、福留が抱負を語る】

 こんなスター軍団の中に入った25歳の関は「日本以外の国で暮らすのも、プレーするのも初めて」と言う。

「すべてが今までとはまるで異なり、チームメイトやスタッフ、チーム自体の助けがなければかなり難しいでしょう。でも、ここまでのところは最高です。コネリアーノのレベルはとても高くて、世界でも上位にあると思います。イタリアで、そしてなによりコネリアーノで経験を積めるのは本当にすばらしいことです。きっと多くのことを学んで、成長することができるはずです」

 コネリアーノの最大のライバルは、26歳の福留がプレーするミラノだ。彼女に与えられた使命は、ドミニカ人リベロ、ブレンダ・カスティージョの抜けた穴を埋めることだ。カスティージョの移籍をサポーターが嘆くかどうかは福留の活躍にかかっている。

 ミラノもコネリアーノ同様に監督が交代しており、新監督はかつてポーランド代表を率いたこともあるステファノ・ラバリーニ。そのもとでプレーするのは、前述のイタリアの金メダリストたちに加え、オランダのパワフルなアウトサイドヒッター、ニカ・ダールデロップ、フランスのヘレナ・カソーテ、ベルギーのミドルブロッカー、ラウラ・ヘイルマンらだ。

「イタリアでは、毎日が新しい経験の連続で、エキサイティングで楽しい発見に満ちています。私の目標は、チームがすばらしい結果を残すこと。それから私個人の目標は、選手として、また人間として成長することです」(福留)

 スーパーカップ決勝では惜しくも敗れてしまったが、福留はローマの1万人の観衆の前で、光ったプレーを見せている。特にディフェンスでの彼女の活躍は、目覚ましかった。

 そしてイタリアで2シーズン目となるのは、石川真佑だ。日本男子代表キャプテンの石川祐希の妹で、昨季はフィレンツェでプレーし、レギュラーシーズンを得点ランキング10位(341点)で終えた。

 今季はイゴール・ノヴァーラに移籍、国際バレーボール連盟から「20世紀最優秀選手」にも選出されたバレーボール界のレジェンド、ロレンツォ・ベルナルディのもとでプレーする。

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