西田有志がFC東京の活動休止で強く抱いた危機感。「先を見て動かないと、バレー界だけが置いていかれる」 (2ページ目)

  • Text by Sportiva

――世界に目を向けるという点では、タイなどでは日本バレーの人気が高く、アジア枠の選手がいるチームの試合を中心に、今シーズン途中から東アジア諸国でVリーグを放送していますね。

「タイや、フィリピンなど東南アジアでの人気は確かに高いですから、そちらに拡大できているのはいいことですね。さらに、国自体に資金力があるUAEなどに目を向けても面白いのかなと思います。ドバイなどは国内にバレーリーグもあるようですし。チームを持ちたいという企業、個人でもいいので、そういう関係者がVリーグを見に来るような仕組みも作りたいところです。

 外資の受け入れも考えないといけないと思っていますが、海外の知り合いや、経営者の方とお話をする際に、現在のVリーグに魅力を感じてくれている人はそこまで多くないと感じています。まだ"実業団のバレー"という枠を出られていない印象がありますね。プロ選手になったら海外でプレーする、というのも、目指しているプロ化の本質とは違うと思います。

 FC東京さんの活動休止も、結局は利益という点で難しくなったということだと思います。コロナ禍でお客さんがなかなか呼べない状況で、試合数を増やしたということも影響があったのかもしれません。でも、リーグを運用するには"体力"がいるでしょうから、そのために必要なものは受け入れていってほしいです」

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