狩野舞子が他競技の選手を取材して感じた、バレー界に足りないもの。引退後のキャリアにも言及した

  • text by Sportiva
  • photo by Murakami Shogo

狩野舞子インタビュー 後編 前編:ケガとのつき合い方>>

 2018年に現役を引退した狩野舞子は、タレントをはじめ幅広い分野で活躍し、昨年7月には自身のYouTubeチャンネル「マイコチャンネル」を開設するなど積極的に発信を行なっている。

時には取材者になり、今まで触れる機会がなかった競技の選手に話を聞くなかで「バレー界に足りない部分」を感じたという。間もなく今季のVリーグが始まる今、狩野が提言するその内容とは。

バレー界に必要だと感じることについて語った狩野舞子 バレー界に必要だと感じることについて語った狩野舞子 この記事に関連する写真を見る***

――引退後のメディア露出について、狩野さん自身はどのように考えていましたか?

「メディアでの仕事はだんだんと増えていったような感じです。それまで人前に出る機会が多かったので、積極的に出たいという考えはありませんでしたね。ただ、仕事をしていくうちに、自分がメディアに出ることによって伝えられることもあるんじゃないかと思うようになっていきました」

――メディア露出に積極的じゃなかったことは、中学時代から過度な注目をされてきたことも影響していますか?

「それは本当に嫌でしょうがなかったです。実力が伴っていたらよかったんですが、確かに身長はありましたが、客観的に見てもあれだけ騒がれるほどの選手ではなかったと思っています。カメラがどこまでもついてきて、『ここまで取材する?』と思うこともありました。それだけ注目してもらえるのは、今となってはとてもありがたいと思えるのですが、当時は街を歩くのも怖かったですし、インタビューも、決まった答えを誘導されるようなことがあると、逆に答えにくかったですね」

――引退後に徐々に仕事が増えていくなかで、昨年7月には自分のYouTubeチャンネルを開設しました。こんな内容にしたい、というイメージはあったんですか?

「そこではバレーにこだわらず、いろんなことを発信したいと思っていました。時には、バレー界の恋愛事情や金銭面に関わる話もしていますが、今のところバレー関係者の方から注意されることはないですね(笑)。YouTubeでの動画は話す能力を高めることも含めて、いろんな勉強になっています」

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