2018.07.13

栗原恵、残りの現役生活に迷いなし。
目指すはチームでの活躍→全日本

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 木村正史●撮影 photo by Kimura Masashi

 この春に日立リヴァーレを退団し、迷った末にJTマーヴェラスへの入団を決めた栗原恵。前回の記事では、移籍決断にいたる吉原知子監督とのやりとりなどを紹介したが、栗原は今後のキャリアをどう考えているのか。本人に直撃した。
JTマーヴェラスで新シーズンへの準備を進める栗原恵
(前編記事はこちら>>)

――JTマーヴェラスで選手生活14年目のシーズンを迎えることになりましたが、「長く現役を続けたい」というビジョンはずっと持っていたのでしょうか。

「若いときは(荒木)絵里香と『できるだけ長く現役でいたいね』と話していました。(大山)加奈は『何歳までに結婚して・・・・・・』と、その先も考えていましたけど(笑)、私にはそういうイメージはなかったですね。でも、一番体が動いていたときにケガをしたことで、急に引退が頭をよぎるようになりました。悔しくて、『絶対にこのままではやめられない!』とプレーしていましたが・・・・・・振り返ると痛々しいくらいコンディションが悪かったです。

 その頃は引退をネガティブに捉えていたこともあると思います。でも今では、日立リヴァーレを退団してからの4カ月で、引退してからも違う世界が見られることがわかりましたし、『悔いがないくらいやってこられた』という充実感もあるので、ガツガツしていたときとは違って力が抜けてきました。現役でいられるのもあと数年。1年か2年かもしれないですけど、『残り少ない期間、好きなバレーボールを思い切りやろう』と決めました」

――大山さんは結婚の時期まで考えていたとのことですが、栗原さん自身が結婚を考えることは?

「結婚はしたいと思ってできるものじゃないですから(笑)。もちろん、いつかはしたいなという気持ちは普通の女性と同じように持っていました。でも、優先順位はやはりバレーが上でした。昨年引退した(木村)沙織も、今は主婦で楽しそうですよね。それは、現役生活がすごく濃かったということの裏返しでもあると思うんです。長く日本の期待を背負うことで、苦しいこともいっぱいあったと思うんですけど、そのときの頑張りが今につながっているんだろうなと。自分もそうなるように頑張りたいです」