石川の妹、ハーフの逸材、二刀流...。
春高バレーは未来の全日本だらけ (3ページ目)
前回大会で優秀選手に選ばれた習志野の上條レイモンド photo by AFLO SPORT 一方の男子は、21年ぶりにインターハイ王者となった鎮西(熊本)が2冠を狙う。チームをけん引するのは、U-19代表にも選ばれたキャプテンの鍬田憲伸(くわだ・けんしん/3年)と、水町泰杜(みずまち ・たいと/1年)のダブルエースだ。
春高バレーでは、鍬田が1年生だった2016年に決勝まで進んだが、現在JTサンダースで活躍する金子聖輝(かねこ・まさき)擁する東福岡に屈した。昨年は初戦で習志野に敗れるなど悔しさを知る鍬田が、水町という強力な相棒とともにリベンジを誓う。
前回大会でその鎮西を破った習志野(千葉)では、ナイジェリア人の父を持つ上條レイモンド(3年)に注目。身長195cmで最高到達点は345cmと、すでに全日本男子クラスの高さがある。
バレーを始めたのは中学に入ってからだが、昨年にレギュラーとして起用されるようになるとポテンシャルが開花。U-19代表で経験を積んだことで、さらに成長を遂げた。3位まで躍進した前回大会を上回り、よりいい色のメダルをつかむため、"規格外の新星"はラストイヤーもがむしゃらに突っ走る。
他では、昨年度に高校3冠を達成した駿台学園で、ウィングスパイカーとセッターをこなす"二刀流"の伊藤洸貴(3年)や、埼玉栄の197cmミドルブロッカー・関根ヒカル(3年)にも要注目だ。2011年から1月開催となり、3年生の"集大成の舞台"となった春高バレー。ここまでに挙げた選手の活躍はもちろんだが、新たな"金の卵"が生まれることも楽しみにしたい。
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