2016.05.25

【女子バレー】セッター宮下、リベロ佐藤。2人がメダル獲りの軸になる

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 バレーボール女子世界最終予選兼アジア予選は、日本が最終日前にイタリアから2セットをとった時点でリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得し、最終的には3位で通過を決めた。イタリア戦で最も活躍したのは主将・木村沙織だったが、今大会を通して振り返ると見えてきたのは、眞鍋政義監督のある覚悟だった。それは「セッター宮下遥とリベロ佐藤あり紗を軸とするチーム」を作り上げること。

 もともとこの2つのポジションには、絶対的と言える強力な前任者たちがいた。言わずと知れたセッター竹下佳江とリベロ佐野優子である。ロンドン五輪で銅メダルを獲った後の第2期眞鍋ジャパンは、常にこの2つのポジションの後継者については迷い続けてきた。

 2013年夏のワールドグランプリで19歳の宮下がシニアAデビューを遂げたが、秋のグランドチャンピオンズカップではロンドン銅メダリストの中道瞳がメインで宮下は招集されなかった。2014年のワールドグランプリでも最初は中道スタメンで、途中から宮下が起用されるようになり、史上初の銀メダルを獲得。このまま宮下中心でいくかと思われたが、秋の世界選手権では再び中道がメインで起用された。2015年春に中道が引退し、ようやく宮下固定かというところだったが、昨秋のワールドカップはベテランの古藤千鶴がスタメンでスタート。またしても途中から宮下がメインで上げて大会を終えた。

修羅場をくぐり抜けたことで成長したセッター宮下遥