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【女子バレー】セッター宮下、リベロ佐藤。2人がメダル獲りの軸になる (5ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 しかし、大事な韓国戦では多彩なサーブに揺さぶられ、レシーブを乱されて丸山亜季に代えられることとなった。タイ戦では韓国戦でのミスの記憶からか、レセプションの守備範囲が狭くなってしまい、レセプションアタッカーに守備の負担を強いてしまった。

 佐藤はこのタイ戦を機に気持ちを切り替えて、またレセプションの範囲を広くとるようにした。そして、ファーストタッチはふんわりと高く上げてセッターの宮下に余裕を持たせるようにした。ドミニカにはストレートで勝利し、イタリア戦でも何度となくブロックフォローや強打を上げるファインプレーを見せた。

 最終戦のオランダとのゲームでは、2人とも控えに回ったが、アップゾーンではこの2人が手を握り合って祈ったり喜んだりする姿が見られた。大会後、佐藤は宮下について、笑顔で語ってくれた。

「遥とはレシーブで一緒のボールに反応してしまうことがあるので、2人でいこう! 最後までつなごう!って会話はよくします。目と目を合わせたり、手を合わせたり握ったりはよくしますね。年下だけど安心しますし、頼もしく思います」

 チームスポーツでは、ギリギリまでメンバーを固定せずに競い合わせることもあるが、この場合チームが安定せず、細かいところまで詰められないというデメリットがある。今回、眞鍋監督は2つの重要なポジションを固定するという賭けにでたわけだが、2人は何とかそれをこなしてみせた。

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