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【女子バレー】セッター宮下、リベロ佐藤。2人がメダル獲りの軸になる (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

ケガを押して出場を続け、活躍したリベロ佐藤あり紗ケガを押して出場を続け、活躍したリベロ佐藤あり紗 今大会の眞鍋監督も同じ判断を下したのだろう。宮下のリベロ顔負けのレシーブ力、タイ戦の第5セット7-12の絶体絶命のところで、タイのタイムアウトやレッドカードなど平常心を失うような場面を乗り越えてサービスエースを奪うなど、ミスをしないで攻め続けたサーブ力、ブロックの穴にならない177cmの高身長。危うい橋ではあったが、なんとか宮下は渡りきった。

 そしてもうひとつのポジション、リベロ。こちらも2013年グランドチャンピオンズカップで佐藤を起用して銅メダルを獲ったが、翌2014年度、眞鍋監督は佐野を全日本に呼び戻した。「コーチ兼任で」という名目であったが、当時眞鍋監督がチャレンジしていた「ハイブリッド6」(※)という戦術には佐野の力が不可欠と考えたからだ。
※眞鍋監督が考案、命名した戦術で、ミドルブロッカーの位置にサイドアタッカーを置いて、より複雑で多彩な攻撃を狙う

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