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【男子バレー】石川祐希の急成長で、W杯後半戦に手応えあり! (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 また、これまで8本のエースを奪い、ベストサーバーランキングにおいて日本で唯一10位にランクインしている柳田も自信を深めている。

「これまで5試合で、通用するところとしないところがわかってきました。特に負けたアメリカとイタリアのような強いチーム相手には、細かいミスが致命的になってしまうので、そこで集中力を切らさずに戦っていきたい。自分からしたら、ワールドカップに出ているチームはどこもトップチーム。だから、どのチーム相手にどうということではなく、何も変えずにいつも通り戦います。手を抜ける相手は一つもないし、かといって力む必要もない」

 持ち味のサーブについても、さらなる策を練っている。「イタリアやアメリカにはハードヒットしたと思ってもAパスを返されたりしていますが、ワールドリーグですでにそれは経験してきたので驚きはなく、逆に強豪国相手でもエースを取れているという部分で、通用するんだという手応えを感じています。長いラリーの後のサーブは息が切れてミスをすることがあったので、時間を上手く使ってラリーの後でもきちんといいサーブを入れていけるように修正します」

 ワールドカップ後半戦は16日夜、大阪市中央体育館で、対チュニジア戦からスタートする。ポイントとなるのは18日のイラン戦。昨年の世界選手権で6位と力をつけてきており、日本が今大会で上位2位までに入れず、リオ五輪への切符が獲れなかった場合、来年5月の最終予選でアジア枠を争う相手の一つとなる。来年を占う意味でも、勝負の行方だけでなくプレーの内容にも注目したい。

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