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錦織圭のアドバイスで待望のトップ100入り 内山靖崇「もらったメッセージは、悩んだ時に元気が出るおまじない」 (2ページ目)

  • 内田 暁●取材・文 text by Akatsuki Uchida

【オンとオフの切り替えがすごい】

 テニスでは意外性のあるプレーを即興的に繰り出す錦織は、感覚派の代表格のように見られがちだ。だが、ビデオゲームでの錦織は、ロジカルかつ緻密に勝利を求める完璧主義者だという。すべてのゲームというわけではないが、好きになったら隅から隅まで徹底的にやり込んでいたという。

 そのような錦織の性向は、テニスでも見ることができたのだろうか?

「一緒ですね。めちゃめちゃ細かく、基礎的な練習をやっています」

 またも即答する内山が、錦織の練習相手を務めた時の経験を語り始めた。

「僕らプロ同士で練習すると、だいたいのお決まりのパターンや練習プログラムがあるんです。

 たとえば、最初の5分から10分は真ん中でラリーして、その後は5分くらいクロスコートで打ち、そこからフットワークを交えて動きながら打つ、というのが基本なんです。でも、圭くんは全然違うんですよ。

 彼との場合は、真ん中で打つのは本当に1~2分で、次にささっとクロスを打ち、そこからすぐ、いろんなパターン練習が始まるんです。たとえば、こちらがこう打って、圭くんがバックのクロスに打ち返して前に出るので、それを僕がストレートに浅く返して......とか。

 言ってしまうと、注文がめちゃめちゃ多いんです。ネットプレーの練習でも、試合中のあらゆるパターンを想定しているので、とても細かくて、種類も多い。

 なんとなくの練習は一切やっていないし、まったくルーティン化していない。今の自分に何が必要だからこれをやる、というふうに、すごく考えられていると思います。

 練習の時も、オンとオフの切り替えがすごいんですよね。常に張り詰めているわけではなく、ミスすると『わー!』と声を出して悔しがったりするんですが、またすぐに、ものすごく集中する。短時間でスイッチがパッと入る印象でした」

 そのような錦織のテニスへの真摯な姿勢や、詳細まで突き詰める姿勢は、与えてくれる助言にも表れていたという。

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