錦織圭は4年ぶりの全豪オープンで、世界11位に「僕の打つボールが遅く感じた」とまで言わしめた (4ページ目)
【錦織を少年時代から知る人物の想い】
今大会の初戦終了後、少年時代から錦織をよく知る鳥取県・遊ポートテニスクラブコーチの石光孝次氏が、こんな想いを届けてくれた。
「本人しかわからない、コートへの忘れ物を取りに帰って来た感じでした」......と。
その言葉を錦織の母・恵理さんに伝えた。彼女が言う。
「忘れ物、多いですからね、彼。錦織家、みんなですけど」
きっとまだ、世界中のいろんなコートに、彼には"忘れ物"があるのだろう。それを取り戻すまで、錦織圭はコートへと帰ってくる。
著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。
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