錦織圭が語った「ワクワク」の根源 全米OP前の会見で明かした葛藤と向上心 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by Getty Images

【まだテニスを辞めることが想像できない】

 いずれの言葉も、錦織の柔らかな表情やユーモラスな口調によって優しく響く。ただ、その本質にあるのは、ヒリヒリとしたまでの強さや戦いへの渇望だ。

 8月28日(錦織の初戦は29日)に開幕する全米オープンに、錦織が果たして出場するかは、まだわからない(開幕前日の現地27日夕方に欠場を発表)。ただひとつ確かなのは、「まだテニスを辞めることが想像できない」という彼の身体感覚。

 そして「またトップ10に戻り、トップ選手たちと勝ったり負けたりできるようなレベルに戻る」という、燃えるような向上心だ。

プロフィール

  • 内田 暁

    内田 暁 (うちだ・あかつき)

    編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。

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