ウインブルドンを騒がす様々な問題 握手拒否でブーイング、ラケット落として罰金、トップ選手との格差拡大... (4ページ目)
【ウインブルドンの転換期か?】
伝統と革新はウインブルドンの両輪であり、それらの相剋こそが「テニスの聖地」の正統を紡いできたとも言える。
その意味では今年の決勝戦は、男女ともに象徴的なカードとなった。
男子では、7度のウインブルドン優勝を誇る36歳のジョコビッチに、20歳のカルロス・アルカラスが挑む。
女子はどちらが勝っても初優勝だが、アラブ系初のグランドスラム優勝を目指すオンス・ジャバーに対し、マルケタ・ボンドロウソバは同大会で強さを誇るチェコテニス界の系譜。
現状維持か、変革か──?
136年目(男子の年数/女子は129年目)のウインブルドンは、多くの意味でひとつの転換期となりそうだ。
著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。
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