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大坂なおみ、日本人トレーナーとの決別は吉と出るか。全米オープン初戦は「余計にプレッシャーを感じる」 (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

初戦相手との成績は3戦無敗

 大坂が警戒する初戦の相手は、地元アメリカのダニエル・コリンズ。今大会第19シードにして、今年2月の全豪オープン準優勝者でもある。

 もっとも大坂は、対コリンズ戦では3勝無敗と相性がよい。直近の対戦は半年前のマイアミ・オープン準々決勝で、この時も6−2、6−1で快勝している。

 実はこの時のコリンズは、首を痛めて満足にサーブを打てる状態ではなかった。加えるなら、彼女はウインブルドン以降も首のケガを理由に試合に出ておらず、この全米オープンが復帰戦となる。

 それでももちろん、コリンズが厳しい相手であるのは間違いない。その事実を踏まえたうえで、大坂は「まったく知らない相手よりも、わかっている選手と初戦で当たることになって、ちょっとホッとした」とも言った。

 ケガや不安を抱えてなお、2度の栄冠に輝いた全米オープン会場に足を踏み入れると、「また以前のようにいいプレーがしたい」と気持ちがたかぶるのだと言う。

「以前のようなプレーができるのか、それはわからない。それでも、少なくても勝負ができるレベルにはなりたい。今はとにかく、楽しみたい。だってここは、私が子どもの頃からいたいと思っていた場所だから......」

 まだ完全には噛み合わぬ心と体を抱えながら、彼女は、ここに来れば何かが起きる、という希望にかけているように見えた。

 大坂の初戦に用意された舞台は、センターコートのナイトセッション。世界最大のテニスアリーナが放つカクテル光線は、彼女の自信を照らすのか、あるいは引きずる影を深めるのか?

 最初の答えは大会2日目、現地時間の8月30日(日本時間8月31日)に示される。

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