コロナ後の展望。テニス選手会会長が語る「国内プロリーグ」の可能性 (2ページ目)
オンラインミーティングツール「zoom」で添田豪インタビューを行なった 添田が経験した、希望と落胆の間での心の揺れは、ほぼすべてのテニス選手たちが経た葛藤だ。
いや、まだ経験の浅い若手やランキング下位の選手たちにとっては、添田以上に深く陥った精神の谷間だろう。実績やランキングの低い選手は、スポンサーもなかなかつかない。そのような選手には大会の賞金がほぼ唯一の収入源だが、その源泉が今、絶たれてしまった。
添田は「選手会会長」としての立場からも、それらの選手たちを助けようと、ほかのメンバーたちとも話し合いを持ったという。
「なんとか収入を増やす方法がないかと、アイデアを出し合いました。一番の具体案は"プライベートレッスン"で、どこか企業と組んでやろうという案もあったんです。
ただ、みんながみんな......とくにトップ選手はプライベートレッスンが難しいなかで、選手会としてやるのはどうかと、賛否両論ありました。僕は、収入で困っている選手がいるのでやってもいいかな、と思ったんですが......」
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