ダニエル太郎流、コロナ禍への対処法。目指すテニスを求め追い込む日々 (6ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO


 加えて、グローネフェルトが語り聞かせてくれるトップ選手たちのエピソードも、ダニエルのモチベーションを賦活(ふかつ)した。

「いろんな選手の話を聞かせてくれるんです。面白かったのはフェデラーの話。スベンがスイスのテニス協会のコーチをやっていた時、フェデラーはまだ若くて、試合中にラケットを投げたりもしていたみたいで。

 それでスベンが言うには、ある時にフェデラーの態度が悪かったので、毎朝6時に起こして掃除係を10日間やらせたそうです。あのフェデラーでも、そんなことをしていたんだって!

 あと僕にとっては、スベンがシャラポワと何年もやっていたことは、すごく大きいです。シャラポワはプロフェッショナル中のプロフェッショナルという印象で、すごく尊敬している選手。

 そのシャラポワが、ラケットの重さやストリングのテンションにすごく細かく、すべてが同じでないとラケットを握らないくらいだったと聞いて、やっぱりそうなんだと思いました。それくらいこだわって、1%や0.5%でも勝つ確率を上げていくことが必要なんだなって」

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