大坂なおみが決勝進出。
東京で見せた成長の証と周囲を和ますユーモア (3ページ目)
そして、東京での初優勝へ向けて勝ち上がっていくなかで、大坂には人を笑わせる才能があるのではという一幕も見られる。かつてないほど数多くの日本のマスコミが、会場となっているアリーナ立川立飛に詰めかけているが、大坂は、独特の天然系のユーモアを交えてうまく対応し、時には笑いを誘うこともある。
準決勝のポストマッチインタビューでは、質問した女子アナウンサーが持っていたスマホについていたキャラクターが気になって、「何のアニメ?」と逆質問を大坂がする珍しいシーンがあった。
それは「ジョジョの奇妙な冒険」(原作・荒木飛呂彦、集英社)のキャラクターだったのだが、大坂はそのキャラクターを知らなかったようで、「ジョルノ・ジョバァーナ。OK。ありがとうございます」と言って、周囲を和ませた。
決勝で大坂は、第4シードのカロリナ・プリスコバ(8位、チェコ)と対戦することになったが、2人の対戦成績は1勝1敗だ。
「(プリスコバは)素晴らしい選手で、すべてのショットがよく、サーブもいいので、きっと厳しい試合になるでしょう」(大坂)
「(大坂は)USオープンで優勝し、自信を持っているようです。サーブもよく、いい形でプレーできている。お互い、どんなミスをするかがカギになる。私は、いいサーブを入れることができれば勝機はある」(プリスコバ)
決勝進出を決めた大阪は、「今日じゃない......。昨日じゃない......。明日がんばります」と、翌日の決勝に向けて、たどたどしさはあったものの日本語で力強く宣言した。東京での初優勝はもうすぐそこだ。
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