錦織圭、ミスミス2回戦敗退。
ケガは問題なしもウィンブルドンに不安 (2ページ目)
ハチャノフのプレーが錦織をミスに追い込んでいたのは間違いない。この日、7つのエースを奪ったサーブに加え、リターンでも鋭くフラットなショットをコート深くに返していた。
「(ハチャノフは)ボールに威力もありますし、フラット系(のショット)なので、なかなか自分から攻撃していくことはできなかった」(錦織)
ただ、相手にプレーしやすい展開を作ってしまったのは錦織自身だろう。
「今日は両セットともに最初のゲームをブレークされてしまった。ビッグサーバー相手に先にブレークされると、余裕を持たれてしまいますし、相手のプレーも変わってくるので。それが一番よくなかったです」(錦織)
ラケットを叩きつけるのを思いとどまった後、錦織は何とか踏みとどまろうと、ミスを減らすテニスに切り替えて粘り強いプレーを続けた。第6ゲームでは、ついにこの試合で最初のブレークポイントを迎えている。しかし、これを決めきれずにブレークバックを逃すと、気持ちが切れてしまったのか、続く第7ゲームはダブルフォルトでブレークを許し、試合の行方は決してしまった。
「もうちょっと自分にしぶといプレーができていれば、(第2セット第6ゲームで)3-3にブレークできていれば、もうちょっと変わったかもしれないですね」(錦織)
ウィンブルドンに向けた感触について問われた錦織は、「1回戦はいいテニスもできていましたけど、今日はすごく自分のミスが多かったので、なかなか判断するのは難しい」とだけ答えた。自らのミスが多すぎて、今日の試合はあまり参考にならないというのが錦織の見方なのだろう。
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