錦織圭の次代を担うのは西岡良仁だ。
再びツアーへ完全復活をアピール (3ページ目)
昨年11月に約8カ月ぶりにテニスをした際は、早稲田大学の学生を相手にポイント練習で圧倒されて、西岡は心の底から悔しがった。だが、その姿を見た高田充ナショナルコーチは、西岡のテニスを支えている"負けず嫌い"の気質がそのままであることに安心したのだった。
西岡の"負けず嫌い"は、全豪2回戦でアンドレアス・セッピ(76位、イタリア)に1-6、3-6、4-6で負けた直後の会見でも早速見られた。
「正直、僕としては悔しいです。セッピ選手が強かったので、難しい部分はありました。全豪で相性のいいセッピ選手にくらいついていけなかったのがショックでした」
だが、西岡の全豪はまだ終わらなかった。シングルス敗戦直後に、繰り上げ出場で、マートン・フチョビッチと組んだ男子ダブルスでも急きょプレーすることになり、1回戦で第6シードのブライアン兄弟と対戦した。「思った以上にできた」という西岡ペアは第1セットを奪う健闘を見せたものの、7-5、5-7、1-6で敗れている。
負けたとはいえ、1日で単複合わせて6セットを戦い、左ひざも問題なかったことに、西岡の表情からは充実感がうかがえた。
西岡は、自分の動きに関しては8~9割、ショットに関しては6~7割戻っていると感じている。ただし、フォアハンドストロークがしっかり振れていないことにはまだまだ納得がいかず、さらなる改善を期す。
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