ツイッターをやめたら嫉妬も消えた。
日比野菜緒の有意義な準優勝 (5ページ目)
同期の躍進を純粋な刺激とし、自分と向き合い至ったのが、今大会の決勝の舞台。心理的にひと皮むけ、優勝の重みも理解したうえで手にした3度目の準優勝は、無心で得た2年前のタイトルより「価値がある」と彼女は得心した。
準優勝者にかける言葉に、何がふさわしいかは難しい。「おめでとう」なのか、「惜しかったですね」なのか、あるいは「お疲れさま」が適当か......。
すると、日比野本人が言う。
「『もっとがんばれ!』でお願いします!」
3度目の正直は成らなかった。だが、挑戦の対価を得られるときが、3度目である必要などどこにもない。
「もっとがんばり」続けるかぎり、そのときは確実に近づいていく。
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