フェデラーにも祝福された杉田祐一。
ウインブルドン初勝利で進撃続く (2ページ目)
今回の杉田は大きな勲章を手にしてのウインブルドン入りだった。
ウインブルドンの直前週に開催されたATPアンタルヤ大会で、ツアー初優勝を果たした。プロ11年目、28歳でつかみとったビッグタイトルだ。
決勝では、気温44度の酷暑の中、アドリアン・マナリノを6-1、7-6(4)で破り、今年から新設されたアンタルヤ大会の初代チャンピオンとなった。
「(決勝戦終了直後に)ベンチに戻ってゆっくりしている時に、どんどん嬉しさが込み上げてきましたね。日本男子でツアー優勝したのは本当に少ないですし。マナリノは3度(決勝進出しながら)優勝を逃している。僕はワンチャンスを活かせた。本当に嬉しいですね」
日本男子選手としては、松岡修造、錦織圭に次ぐ3人目の快挙。そして、グラスコートでのツアー優勝は、杉田が日本男子史上初となった。
「日本男子3人目、やっぱ興奮しますね。本当に誇らしいことですし、本当にここまで来るのが長かった」
ストイックで我が道をいくタイプの杉田。彼のツアー初優勝を、1歳下の錦織圭は自分のことのように喜んだ。
「すごく嬉しいですね。個人的にもいい友達であり、いいライバルでもあるので。ツアーを優勝することは、やっぱり簡単ではないですし、プラス芝というところが、なかなか日本人には難しい条件で優勝している。今週(ウインブルドン)もがんばってくれると嬉しいですね」
また、ウインブルドンでは杉田が尊敬するロジャー・フェデラーから「先週(アンタリヤ大会)、おめでとう」と声をかけられたという。
今季のグラスシーズンで杉田は、ATPチャレンジャー(ATPツアーよりひとつ下のカテゴリー)のサービトン大会で1セットも落とさず優勝し、チャレンジャーレベルで9個目のタイトルを獲得し、いいスタートを切れたのがよかったと振り返る。
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