【テニス】充実の笑顔。クルム伊達の好調を支える原動力 (3ページ目)
「5年と言ったら、前の(伊達公子時代の)8年の半分を越えている。意外と長い(笑)。まさかの5年ですけど、何だかんだ言いながら、嫌なこともありながら、こうやってメインドローで戦える場所にいられるというのは、本当に奇跡だと思う。ましてや、ヴィーナス相手にここまでできて、奇跡と言うしかないと思います」
クルム伊達にとって、“マイアミの奇跡”は起きていた。マイアミのスタジアムコートで、クルム伊達が、ヴィーナスと繰り広げた一戦は、ベストマッチに数えられるべきもので、再チャレンジ5年間の集大成になるような素晴らしいものだった。しかも、笑顔がこぼれていたのだから……。
「いい状態ですね。私が32、33歳だったら、あと10年ぐらいツアーは大丈夫です。何よりも、昔と違ってツアーを楽しんでいる。それが大きな違い。本当に何よりの原動力になっているかもしれないですね」
再チャレンジ6年目に突入するクルム伊達は、心からテニスを楽しんでいる。そんな今の彼女には、さらなる奇跡を起こす力が秘められている。
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