ラグビー日本代表の新・笑わない男 エディージャパンに欠かせないライリーの決定力 (4ページ目)
【3年後のワールドカップは特別な地】
PNCを終えた日本代表は、3週間ほど休養を取ったあと、10月26日のオールブラックス戦に向けて合宿を再開する。ライリーは「連続して4試合も経験できたのはいいこと。間違いなく、この数週間で成長が見られた。フィジー戦も多くのポジティブなことがあった。間違いから学んでいるかぎり、私たちはうまくなっていくはず」と前を向いた。
2027年のワールドカップは、家族が住んでいるオーストラリアでの開催となる。もちろん、ライリーの思い入れは強い。
「チャンスがあればもちろんプレーしたい。オーストラリアはラグビーを始めた地。日本はプレーする機会を与えてくれた場所。そのふたつを合わせたオーストラリア大会は、特別な機会になる」
ラグビーファンが注目するPNCで、トライゲッターとしての実力を世界に知らしめた。新生エディージャパンに欠かせない世界レベルの13番となったライリーは3年後、「特別な地」でトライを奪った時、ようやく笑顔を見せてくれるだろうか。
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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