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「無名高校、無名大学出身の夢を背負って」異色の経歴でブレイクした竹内柊平は「ラグビーワールドカップ3回出場」を目指す (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

── 高校時代の花園予選は3年間すべて初戦敗退でしたが、当時日本代表監督だったエディー・ジョーンズさんから指導を受けたそうですね。

「日本代表チームが高校生相手にクリニックをするというので、一度だけ参加したことがあります。当時、宮崎県の高校選抜に入っただけで喜んでいたレベルだったので、日本代表はまさに雲の上の存在でした。

 そのクリニックで、通訳をつけた小さなおっちゃんが僕のところにやってきて、何度も『いいね! 日本代表になれるよ!』と言ってきて、僕は「何を言っているんだ?」と思っていました。そして最後の挨拶の時、そのおっちゃんがエディー・ジョーンズ監督だと知ったんです(笑)」

── 現在25歳。日本代表のなかでは若手の部類となります。

「齋藤直人(SH/東京サンゴリアス)と中野将伍(CTB/東京サンゴリアス)は同じ歳だし、ディラン・ライリー(CTB/埼玉ワイルドナイツ)やサウマキ アマナキ(LO・FL/神戸スティーラーズ)も同期。若手から強い世代を作っていけば、日本代表にとってもめちゃくちゃプラスになると思います!」

── もしワールドカップに出場したら楽しみなことは?

「イングランド代表PRのエリス・ゲンジ選手と対戦したいですね。ゲンジはフィールドプレーが一番いいフロントローだと思っているんで、その選手と対戦してどれだけやれるのか挑戦したい。日本代表のいる予選プールDで一番強いのがイングランド代表なので、その試合に出て強い選手にチャレンジするのがすごく楽しみです!」

── 改めてワールドカップへの意気込みをお願いします。

「ワールドカップに出ることは、自分ひとりのためではないと思っています。無名高校、無名大学......そういう出身者たちの夢も背負っています。僕は弱小大学出身なので、今までお世話になった人の数はほかの選手より何十倍もいると思う。そういう人たちへ恩返しも込めて、ワールドカップのメンバーに入り、いい結果を残し、彼らに自信や勇気を与えられたらと思っています」

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