世界3位のフランス相手に昭和生まれのラガーマンが大活躍「年齢は関係ない」「足、腰、ひざ、股関節もよくなってきた」

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

36歳の堀江翔太も大絶賛

 山中は前半12分、前半40分にカウンターから2トライも挙げて、スタンドを埋め尽くした5万7千人のファンを大いに沸かせた。

「(宮崎合宿から)練習でやってきました。(キック)カウンターからどんどんアタックするプランでした。(ふたつのトライとも)外のプレーヤーがしっかりとボールをつなぎ、サポートしていたところにラストパスが来た。チームで取れたトライです。会場との一体感が出た」

 一方、ワールドカップでキャプテンを2度務めたリーチも健在だった。山中のふたつ目のトライでは、ライン際で得意のランを見せてアシストするだけでなく、ラインアウトや接点でも力強いプレーを繰り返した。

「相手の力強いプレー、モール、スクラムの強さを再び感じた試合になった。いい準備をやってきて、強豪相手に惜しいところまでいったのに負けたのは悔しい。前半のトライは日本の理想とする形だったので、チームの自信になった」(リーチ)

 ベテランふたりの活躍に、チーム最年長36歳のHO堀江翔太(埼玉ワイルドナイツ)も目を細めた。

「山ちゃん(山中)は34歳。僕が2019年の時の年齢、いい時期じゃないですかね! リーチも自分にプレッシャーをかけて、頑張らなあかんと必死にやっていますね!」

 それだけに、後半の出来は実にもったいない。何度もチャンスを作ったが、2019年ワールドカップを経験していない選手たちを中心にノックオンなどミスが多発。キャップ数の少ない選手の連携不足、強豪とのテストマッチ経験の足らなさが響き、金星を逃す結果となった。

 ベテランふたりも、後半のミスを嘆いていた。

「(後半は)簡単なミスでボールがつながらず悔しかった。ボールが滑ったのかな。自分はそういう感じではなかったが、流れが変わることもあるのでミスをなくしていきたい」(山中)

「暑くて疲れのたまりやすい試合だったが、3フェーズ以上のアタックシーンがそんなになかった。連続攻撃できなかったのが(負けた)ひとつの要因。接点でプレッシャーを受けたが、5フェーズ攻撃を継続できればスペースができるので、そこまで持っていきたかった」(リーチ)

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