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7人制ラグビー女子代表主将はデュアルキャリア「全世界の30代に希望を」 (5ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Hiroyuki Nagaoka/AFLO

 セブンズの試合は14分。7分ハーフで1日2、3試合をこなす。試合を重ねるごとに疲労は増すが、メダル獲得のためには予選プール3試合で上位に入り、決勝ラウンドで3連勝、もしくはブロンズメダルマッチに勝たないといけない。想像以上に過酷な戦いになる。

「そのために、リオ五輪からここまでやってきたので」

 中村はキッパリとそう言った。

 33歳で迎える東京五輪は、もしかすると選手としてラストの大会になるかもしれない。

「節目になると思いますが、『30代ですごいね』だけではなく、全世界の30代に希望を与えられるようになりたいですね」

 中村はラグビーにすべてを捧げてきた。中村ほど女子ラグビーとセブンズの価値を高めたいと日々奔走している選手はいない。願いがすべて叶うわけではないかもしれないが、そのしっぽだけはつかんでほしいと思う。


プロフィール
中村知春(なかむら・ちはる)/1988年4月25日、神奈川県生まれ。小学4年生でバスケットボールを始め、法政大在学中の2010年、ラグビーに転向。11年に電通東日本に入社し、同年から7人制ラグビー女子日本代表。16年にリオデジャネイロ五輪に出場し、18年アジア大会で金メダルを獲得。19年12月にラグビー7人制女子チーム「ナナイロプリズム福岡」を立ち上げ、GM兼選手としてプレーしている。ポジションはFW。

FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES

毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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