トップリーグで輝くルーキーたち。
新人賞争いで先頭を走っているのは? (4ページ目)
ふたり目は、神戸製鋼のWTB/CTB(センター)アタアタ・モエアキオラ。昨年、東海大4年生ながらスーパーラグビーのチーフスの一員に選ばれ、8試合の出場で3トライを挙げたトンガ出身の24歳だ。大学2年時には日本代表初キャップを獲得し、2019年W杯の日本代表メンバー31名にも選ばれながら、本大会では1試合も出場できなかった。その悔しさをトップリーグで晴らしていると言えよう。
モエアキオラも開幕から6試合(先発4試合、ベンチスタート2試合)すべてに出場しており、すでに5トライを挙げている。なかでも、第6節に行なわれた東芝ブレイブルーパス戦の前半20分、自陣からステップとパワーで30メートルゲインし、味方のトライにつなげたプレーは圧巻だった。
大学U20世代の世界大会でトライ王に輝き、「新幹線」と喩えられたスピードが戻ってきた。昨年、ニュージーランドや日本代表合宿でトレーニングを重ね、体重120kから108kgまで落としたことが功を奏したと言える。SO(スタンドオフ)やCTBとしてもプレー可能で、キックもうまい。複数ポジションができるという点でも、ジョセフHCは重宝しそうだ。
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