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欲張り主将、リーチ マイケル
「2023年フランスW杯にも出たい」 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 2015年から昨年までの3年間、リーチは東芝ブレイブルーパスでプレーしながら、スーパーラグビーに参戦するためにニュージーランドの強豪チーフスにも在籍した。だが、今年からジョセフHCら日本代表コーチ陣がサンウルブズを兼任することになったとき、リーチはサンウルブズ入りを決断する。

 ただ、リーチはケガの影響もあって、今年のスーパーラグビーではなかなか状態が上がってこなかった。「序盤は調子が悪くて、体重が113kgもあった。いいときの映像を見ると運動量が多かったので、体重を絞って108kgに調整した」。その甲斐もあって、現在では調子を取り戻したという。

 また、昨年はスーパーラグビーから日本代表への移行期間まで1週間しかなく、準備が足らなかった経緯があった。その反省を踏まえ、ジョセフHCはサンウルブズでの2試合を残しながら代表の主力選手をメンバーから外し、5月27日からの宮崎合宿前に1~2週間の休暇を与えた。

 リーチはその恩恵に対し、このような想いを抱く。

「代表戦に出る選手は僕も含めて休みをもらえたので、(メンタル的な)切り換えができた。サンウルブズと日本代表は違う。(テストマッチでは)10%はパフォーマンスを上げないといけない」

 日本代表は欧州6ヵ国対抗に属する強豪イタリア代表と2試合(6月9日、6月16日)行ない、そのあとに世界トップクラスのスクラムを誇るジョージア代表と戦う(6月23日)。世界ランキング11位の日本代表は14位のイタリア代表と過去6度対戦して1勝5敗。12位のジョージア代表とは4勝1敗という成績だ。

 もちろん、対戦する両チームとも2019年のW杯に出場する。特徴としてはFWの体格が大きく、セットプレーも伝統的に強い。両チームよりも格上のアイルランド代表(2位)やスコットランド代表(5位)とW杯で対戦する日本代表にとって、ホームのファンの目の前で負けられない相手だ。

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