ラグビー日本代表HCジェイミー・ジョセフ。笑顔の裏に「強い自負心」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 そのブラウンは、11月にはアタックコーチとして一時的に日本代表に加わる。ジョセフHCも、「(私の)かたわらには日本を熟知しているブラウンという非常に有能なアタッキングコーチがいる」と語るように、ハイランダーズと同じく彼とのコンビで日本代表を強化していく予定だ。よって、新しい日本代表のベースは、FWのハードワークを前提として、キックをうまく使いながらボールを広く使うことに主眼が置かれるだろう。

「ラグビーの試合では、戦術が重要になってくる。相手との違いをあぶり出し、いかに強みを作ってそれを出していくか。我々のスタイルがどんなものか、話していかないといけない」(ジョセフHC)

 日本代表の新たな方向性を述べたあと、「ジョーンズ前HCと会ったか?」という質問をされたとき、ジョセフHCの負けん気、自負が顔を出した。ちょうど同じタイミングでジョーンズ前HCが来日していたため、旧知の関係のふたりは会って情報交換をしたという。

 その質問に対し、ジョセフHCはこう返した。

「私はエディー・ジョーンズではないので、彼がやってきたことはそのままやらない。自分の思ったこと、自分のゲームプランをやっていく。過去を踏まえたうえで、勝つために、アドバンテージを創出できるように考えていきたい」

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