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逆転でセブンズ五輪代表入り。
藤田慶和「W杯の悔しさを胸にリオへ」 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・写真 text & photo by Saito Kenji

「アタックは世界に通用すると自信になった大会でした。この7人制での活躍があったから、エディー(・ジョーンズ/前15人制日本代表ヘッドコーチ)も自分を引き上げてくれたと思います」(藤田)

 早稲田大学に入ると同時に、藤田は15人制の日本代表にも選出された。ところが2012年5月、15人制ラグビーの試合中に左ひざのじん帯を断裂し、2014年6月には右肩の脱臼と、2度の大けがに見舞われる。だが、藤田は持ち前のポジティブなメンタルで、それらの苦難を克服。その後もセブンズと15人制の"二足の草鞋(わらじ)"を履き続けた。

 ワールドカップを4ヶ月後に控えた2015年5月には、15人制の代表試合を行ないながら、7人制ワールドシリーズのロンドン大会にも参戦。ワールドカップ終了直後のオリンピックアジア予選にも休むことなく出場した。「スペースがあって楽しいですし、たくさんボールを持っていろんなことにチャレンジできる」。セブンズの魅力について、藤田はこう語っている。

 藤田が小さいころから夢に描いていたスーパーラグビーへの参戦は、「毎年チャレンジできる」。だが、「オリンピックは4年に1回。逃してしまうと心残りになってしまう。リオを経験して場数を踏んでから、2020年の東京五輪につなげていきたい」という思いが強く、今年はセブンズに専念することを決めた。

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