【ラグビー】スコットランドに惜敗。若き戦士たちの2019年への宿題

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 特別な日だ。日本代表戦としては初の『天覧試合』である。試合後、天皇、皇后両陛下が、柔和な笑顔で手を振られた。記録的な「34073人」の大観衆からは拍手が沸き起こった。

 正面スタンドに向かって並んだ日本代表の顔が悔しさでゆがんでいる。記者と交わるミックスゾーンで、スタンドオフ(SO)の田村優はこう、振り返った。

2019年W杯での活躍が期待されるスタンドオフ田村優2019年W杯での活躍が期待されるスタンドオフ田村優

 「大変光栄でした。(天覧試合は)人生で一回あるかないかのことだと思うので、いいところを見せたいといったらおかしいですが、すごく勝ちたかったですね」

 25日の日本対スコットランド第2戦。場所は、2019年のワールドカップ(W杯)日本大会で開幕戦を戦う東京・味の素スタジアムである。舞台は整っていた。天気も夜なのに気温26度、湿度65%。この蒸し暑さは日本に有利とみた。スコットランドはばてる。

 勝負のアヤは、後半20分過ぎの日本の猛攻だった。日本が1点リード。日本は相手ゴール前のラインアウトから、得意の連続攻撃を仕掛けた。はやいテンポで途中から入ったスクラムハーフ(SH)内田啓介が球を素早く散らす。サポートプレーも早く、右に左に、24フェーズ(局面)も重ねた。

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