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【ラグビー】大東文化、明治、東海は帝京大の7連覇を止められるか (4ページ目)

  • 斉藤健仁●文・写真 text & photo by Saito Kenji

 WTBラトゥは現在、同大学のアドバイザーも務める元日本代表NO8ラトゥ ウィリアム 志南利(シナリ・ラトゥ)の息子だ。小学校時代まで日本で生活しており、日本語は流暢で、昨年、両親同様に日本国籍を取得した。

「日本代表としてワールドカップに出場できたら、うれしいですね。7人制日本代表も、もし呼ばれることがあれば……。興味はあります」

 そう語って、親子での日本代表へ意欲を見せている。またラトゥは英語、トンガ語も話せるため、ファカタヴァ兄弟らトンガ人留学生の橋渡し的な役割も果たす。

 他にも突破力が魅力のロック(LO)長谷川崚太(4年)らもおり、もともと、攻撃力は大学でもトップクラス。SH小山大輝、SO川向瑛の3年生のハーフ団は1年時からコンビを組み円熟味を帯びてきた。

 3年前から三洋電機(現パナソニック)のS&Cコーチだった青柳勝彦監督と、同じく三洋電機の快足WTBだった山内智一コーチがフルタイムの指導者となり、選手を鍛えてきた(山内コーチはそれ以前の2年間もコーチだった)。ただ、トライを取る以上に、相手にもトライを許してしまうディフェンスが課題だった。

 11月22日に関東大学リーグ戦を4勝3敗で終えた後、大東文化大は、練習の多くを組織ディフェンスに充てた。リーグ戦が早めに終わり、大学選手権まで3週間ほど日程があったこともあり、組織的に前に出る、規律を守るというパナソニック流を徹底。タックルの強い戸室達貴(3年)をWTBからCTBに転向させたことも功を奏した。攻守の歯車がかみ合ってきたからこその3連勝だった。

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