2015.09.15

【ラグビーW杯】前回覇者オールブラックスは「内弁慶」を克服できるか

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by AFLO

ラグビーワールドカップ2015観戦ガイド(3)

 9月18日にイングランドで開幕するラグビーワールドカップ(W杯)2015の決勝戦は、10月31日にロンドンのトゥイッケナム・スタジアムで行なわれる。「ラグビーの聖地」と呼ばれるスタジアムで頂点を極めた国・地域に与えられるのが、優勝トロフィーの「ウェブ・エリス・カップ」だ。予選を勝ち抜いて本大会に出場する20チームのなかで、このトロフィーを掲げるチームはどこなのか。

史上初のW杯2連覇に挑むオールブラックス 優勝候補の筆頭はやはり、前回大会で2度目のW杯制覇を遂げた「オールブラックス」ことニュージーランド代表だろう。ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』のオッズでは、断トツ1位の2.2倍。名将グラハム・ヘンリーが勇退し、アシスタントコーチのスティーブ・ハンセンが新たな指揮官になっても、その強さは変わらない。この4年間の成績は、47試合を戦って42勝2分3敗。ほぼ強豪としか対戦していないのに、9割近い勝率を誇っている。

 今大会のオールブラックスのメンバーを見ても、まったく隙が見当たらない。中軸には前回大会の優勝経験者がずらりと顔を揃え、総キャップ数は1484にものぼる。「世界最高峰のボールハンター」として知られるテストマッチ最多キャップホルダーのFL(フランカー)リッチー・マコウ主将を筆頭に、テストマッチ最多得点記録を更新中のSO(スタンドオフ)ダン・カーター、身長2メートルを超えるハードワーカーのLO(ロック)ブロディー・レタリック、総合力で完成の域に達しているNo.8(ナンバーエイト)キアラン・リードと、ワールドラグビー(前・国際ラグビー評議会)の年間最優秀選手賞を受賞した選手が4人もいるのだ。