【ラグビー】清宮克幸が語る「W杯でジャパンが勝つためにすべきこと」

  • 斉藤健仁●文 text by Saito Kenji
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

日本ラグビーのカリスマ 清宮克幸監督に聞く
2015W杯 ジャパンの勝算(前編)

2014-15シーズン、日本選手権を制した ヤマハ発動機・清宮克幸監督2014-15シーズン、日本選手権を制した ヤマハ発動機・清宮克幸監督
 ラグビー界の「勝負師」と名高い清宮克幸氏。早稲田大、サントリーに優勝をもたらし、2011年からヤマハ発動機の監督に就任。苦節4年、今年2月の日本選手権で優勝し、創部史上初となる日本一に導いた。そんな清宮監督に自チームの強化についてはもちろんのこと、サントリー時代から知るエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が率いる日本代表の現状、そして9月に開幕するワールドカップついてどのように戦うべきかを語ってもらった。

――早稲田大、サントリー監督を経て、2011年にヤマハ発動機ジュビロ(以下ヤマハ)の監督になりました。そしてトップリーグは就任以来8位、6位、5位、4年目の昨シーズンは準優勝、さらに続く日本選手権で優勝してヤマハを初の日本一に導きました。

清宮 6月3日に浜松駅前のホテルで、公式祝勝会という創部以来の大きな、名実ともに日本一のパーティーをしてもらい、これで「一区切り」がつき、みんなが次に向かっていく意識になりました。今シーズンのスローガンも、変わらず「ヤマハスタイル」です。
 突然、何かが伸びたわけではなく、やろうとしていることを選手たちが理解し、それがうまく連動できるようになりました。1、2年目は目の前にあるやらなければいけない基本的な事柄を追いかけるのが精一杯でした。3年目から、ヤマハの戦い方が明確になったことと、選手たちの成長のスピードがリンクしました。特に、昨シーズンの後半から明らかにチームが変わりましたね。日本選手権の決勝では自信を持って戦う選手たちが頼もしく、安心と感心を持って試合を観ていました

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