【ラグビー】大畑大介の願い「W杯ベスト8で、新しい風景を見てほしい」 (5ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 石山慎治●写真 photo by Ishiyama Shinji

――今月、山田らスーパーラグビー(※)でプレーしていた選手が代表チームに合流します。うまくチームに融合できるでしょうか。
※南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの3カ国、計15のクラブチームによるラグビーの世界最高峰リーグ。毎年2月から7月まで行なわれている。2016シーズンから、南アフリカチーム、日本チーム、アルゼンチンチームの参戦が決定し、18チームで争う。

大畑 やっぱり日本代表のラグビーと各チームのラグビーはスピード感など違いますから、フィットするのかな、という心配はあります。日本にいた組のほうが体力は上でしょう。でも、むしろ(スーパーラグビー組の)問題は精神面です。海外でチャレンジしてきて、これから代表では(スタメン争いなど)一番厳しい環境になるわけじゃないですか。それからW杯に行く。常にフルでやり切っていますから、どこまで精神的な部分が持つのかなというのはありますが。まあ、しんどいだろうなと思いますが、スーパーラグビーに行っていた連中は意識が高いので、そんなに心配はしていません。

――W杯での目標は決勝トーナメント進出でした。目標を実現できたら、日本ラグビーは変わるのでしょうか。

大畑 これはもう、過去の選手としては羨ましくてしょうがない。嫉妬しかないです(笑)。これまで見たことのない景色を見ることができる。その後の景色も変わってくるでしょ。その先を語ることもできるでしょ。数多くの選手がW杯という舞台で結果を手に入れて、自信を持って次の世代の人間にその景色を伝えていってほしい。風景が変われば、プライドも変わります。

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