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【ラグビー】古豪復活へ。神戸製鋼の新指揮官が授けたもの (3ページ目)

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • photo by Kyodo News

 特に、22-17と5点リードで迎えた後半32分頃。一撃必殺のタックルを決めたのは、日本代表37キャップのプロップ・山下裕史だった。

「もう、必死でした。みんな何も喋ってないと思います。連携はできてなかったかもしれないけど、大きな穴は作らなかった。まぁ、(相手が)走ってくるのが見えたんで」

 ゴールドHCも手応えを口にした。

「ボールを大きく動かすサントリーに対し、ディフェンスでのハードワークができた。勝負の結果が逆だったとしても、私は彼らを誇りに思ったでしょう」

 チームはファーストステージの7試合を6勝1分で終え、プールBの首位として上位8チームによるセカンドステージへと駒を進めた。

 だが、そんな順風満帆のチームに衝撃が走る。躍進の立役者であるゴールドHCが、今季限りで辞任することになったのだ。もともと神戸製鋼とは2年契約を結んでいたが、母国(南アフリカ)からのオファーがあった場合はそちらを優先できることになっていたのだ。来季は南半球最高峰スーパーラグビーのシャークスで指揮を執るという。

 今こそ、選手たちの「attitude」が問われる時が来た。

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