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【女子卓球】張本美和が「3度目の正直」で早田ひなを下し、全日本を初制覇 「この試合は終わったな」と追い詰められても貫いた攻めの姿勢 (3ページ目)

  • 井本佳孝●取材・文 text by Imoto Yoshitaka

【ロス五輪に向けて担う、日本女子のエースの役割】

 試合後、張本は第6ゲームを落とした直後の心境を、率直な言葉で振り返った。

「(第6ゲームを)10-10と追いつかれて負けた瞬間は、正直なところ『もうこの試合は終わったな』と感じてしまって。『落ち着かなきゃ』とすごく弱気になってしまったんですが、最終ゲームは思いきってやるという気持ちになれました。『負けるかもしれないけど、攻めて負けるほうがいい』と思いましたし、結果として攻めて勝つことができたので、その選択がよかったと思います」

 3年連続で同じ決勝カードとなったことが象徴するように、早田ひなと張本美和という"二大看板"が近年の日本女子卓球界を牽引してきた。そのなかで、確かな積み重ねを経てきた張本が、全日本の舞台でついに頂点に立った。準々決勝以降は苦しい戦いが続いたが、苦境を跳ね返す力を示した。

 3度目の挑戦で全日本のタイトルを手にした張本だが、ここからはロス五輪に向けたエースとしての役割が待ち受ける。兄・張本智和(トヨタ自動車)が男子の世界で長年担い続けてきたように、自国ファンの期待を背負いながら、国際大会では中心選手として勝敗の責任を引き受ける立場に立つこともあるだろう。
 
 日本の至上命題である"中国超え"を果たし、国際大会で金メダルを獲得する。妹もまた、新たなフェーズへと足を踏み入れていく。

(男子編:松島輝空が張本智和戦で見せた鋼の精神力 日本のエースを2年連続で下して全日本を連覇>>)

【写真】全日本卓球で活躍した女子卓球の選手たち

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