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世界一になったセパタクロー日本代表 「サーカス集団」から脱却し、相手を上回るために何をしてきたのか? (4ページ目)

  • 取材・文●岩本勝暁 text by Katsuaki Iwamoto

 同じネット型競技のバレーボールは、高度なデータ分析ツールを用いることで、より戦略性が高まっていった。セパタクローも同様に、その過渡期を迎えている。

「先達をリスペクトしているのは大前提ですが......」

 春原がそう切り出した。

「データというのは、モロに自分のやりたいことにハマっています。大学生の時に感じたのは、これまでの日本のセパタクローは曲芸に近い、"サーカス集団"だったということ。身体能力が高い人がすごいことをして点を取る。でも、たとえばタイの場合、何万人、何十万人から代表選手が選ばれるわけで、分母の数で比較すれば日本はシンプルに負けてしまいます。それに、海外の選手を国際大会で見た時、彼らはサーカスではなくて、明らかに意図を持ったプレーをしていた。

 自分が勝手に『サーカスからの脱却』と言っているんですが、大事なのは"意図したプレー"をすることだと思っています。そこにデータを作用させて、来年のアジア大会までに形にするという野心を持っています」

(後編:セパタクロー日本代表が強豪国の仲間入りを果たせたワケ 世界の頂点に立ち、「本当の戦いはこれから」>>)

◆セパタクロー日本一決定戦!「駒沢を埋め尽くせ」

平野杯 第36回全日本セパタクロー選手権大会

日時:2025年12月27日(土)、28日(日)

場所:駒沢屋内競技場

日本セパタクロー協会HP>>

【写真】世界一になったセパタクロー男子日本代表 フォトギャラリー

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