世界一になったセパタクロー日本代表 「サーカス集団」から脱却し、相手を上回るために何をしてきたのか? (4ページ目)
同じネット型競技のバレーボールは、高度なデータ分析ツールを用いることで、より戦略性が高まっていった。セパタクローも同様に、その過渡期を迎えている。
「先達をリスペクトしているのは大前提ですが......」
春原がそう切り出した。
「データというのは、モロに自分のやりたいことにハマっています。大学生の時に感じたのは、これまでの日本のセパタクローは曲芸に近い、"サーカス集団"だったということ。身体能力が高い人がすごいことをして点を取る。でも、たとえばタイの場合、何万人、何十万人から代表選手が選ばれるわけで、分母の数で比較すれば日本はシンプルに負けてしまいます。それに、海外の選手を国際大会で見た時、彼らはサーカスではなくて、明らかに意図を持ったプレーをしていた。
自分が勝手に『サーカスからの脱却』と言っているんですが、大事なのは"意図したプレー"をすることだと思っています。そこにデータを作用させて、来年のアジア大会までに形にするという野心を持っています」
【写真】世界一になったセパタクロー男子日本代表 フォトギャラリー
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