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全日本卓球での東京五輪組の敗退は「波乱」ではない。男子のアラサーたち、女子の黄金世代のひとりも進化 (5ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by Naoki Morita/AFLO SPORT

 加藤や佐藤のほかにも、世界やTリーグ、社会人リーグなどで活躍する名だたる強豪が出揃う全日本選手権。ジュニア時代から頂点を極めた選手ばかりで、年齢や実績は関係なく、勢いに乗れば誰が勝ってもおかしくはない。

 したがって、今回の東京五輪組の敗退は「波乱」とは言い難い。それほど近年の日本人選手の実力は拮抗している。5連覇を含む10度の優勝を誇る水谷でさえ、「優勝候補の選手たちは、勝って当たり前のプレッシャーの中で勝つことの難しさを感じる」と、全日本選手権で勝ち上がる苦労を語っていた。

 2023年と24年の全日本選手権は、パリ五輪代表選考レースの対象として開催される。例年以上のハイレベルな戦いになることを楽しみに、来年まで待ちたい。

全日本を制した「最強」明治大ダブルス 宇田幸矢・戸上隼輔

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