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伊藤美誠が卓球シングルスで日本女子初のメダル。準決敗退後、どう気持ちを立て直したか (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • photo by JMPA

 何はともあれ、超ポジティブ思考の伊藤は、苦しい環境も楽しむ気概を持っている。試合の間隔が短い五輪にしても、伊藤は「一番タフな生活を送っている選手だと思います。試合の間の休憩が(実質)3時間は初めてだった。逆にそれって面白いですよね」と小さく笑うのだった。

 この東京五輪では水谷隼選手とのペアで新種目の混合ダブルスで優勝した。女子シングルスでは銅メダル。そして、女子団体で自身3つ目のメダルを狙う。伊藤は「団体戦は私自身が全勝して、チームにいい流れを持っていきたい」と意気込む。目指すはもちろん、中国を破っての金メダル。

 最後、伊藤はこうも、言った。「このオリンピックは全体的に自分のためにがんばろうという目標を立てているんです」と。

 がんばれ、自分!

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