鷲見玲奈が水谷隼に聞く東京五輪。丹羽孝希との異色ダブルスは「まったく違う競技を見ている感覚になる」
鷲見玲奈連載:『Talk Garden』 第9回
ゲスト:水谷隼(プロ卓球選手)
昨年から連載が始まったフリーアナウンサー・鷲見玲奈さんの連載企画。第9回は、東京五輪に出場する卓球日本代表・水谷隼選手(木下マイスター東京)を迎えた。
テレビ東京時代には世界卓球やTリーグのリポーターを務め、水谷選手を何度も取材してきた鷲見さん。久々の再会に、お互い笑顔で言葉を交わしながら対談がスタート。オリンピック延期後の1年間を振り返ってもらいながら、同じ日本代表メンバーの張本智和選手、丹羽孝希選手について話を聞いた。
対談を行なった水谷準選手と鷲見玲奈さんこの記事に関連する写真を見る
鷲見 まず2020-21シーズンを振り返っていただけたらと思います。コロナ禍で難しい状況だったと思いますが、どのような1年でしたか?
水谷 ほとんど試合がなかったので、なかなか自分の状態を確かめることができませんでした。唯一、Tリーグが1シーズン開催されたのは大きかったですね。残念ながら(所属する)木下マイスター東京は3連覇を達成できませんでしたが、個人としてはシングルスで13勝とけっこう勝つことができたので、悪くはなかったと思います。
鷲見 点数をつけるとしたら100点満点で何点くらいでしょうか。
水谷 70点ぐらいですかね。まだまだ伸び代はあると思っています。
鷲見 本来であれば昨年のTリーグ開幕前に終わっていたはずの、東京五輪が延期になった時のお気持ちを聞かせてください。
水谷 いろんな意味で「かなり難しいな」という気持ちはありました。国内外の試合がすべてなくなってしまいましたし、いつ試合ができるのかわからない。練習をするにもいろんな制限がありました。そういう経験をしたことがなかったので本当に苦労しましたね。
鷲見 その中で、モチベーションを維持するのは大変だったと思います。
水谷 そうですね。「オリンピックのために頑張らなきゃ!」と思いつつも、「やっぱり開催されないのかな......」と落ち込んでしまうこともあって。けっこう気持ちに波がありました。でも今は、本番が近づいてきて少しずつ現実味を帯びてきたので、モチベーションは非常に高まってきています。
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