日本ハンドボール界のために...。
池原綾香、デンマークから世界に挑む (4ページ目)
国内リーグでは各節に選出されるベスト7にも、すでに複数回選出されており、池原自身、「もっとやれる」と手応えを感じているが、もちろん課題もある。池原は身長157cmと日本人でもかなり小柄。対戦相手は170cm以上も珍しくない大柄な選手たちだ。
「見ておわかりのように、体格の差は歴然とあります。ハンドボールはチームスポーツですが、最後はやっぱり個のプレー。相手はディフェンスが弱いとわかれば、わざと体格のいい選手を対面に持ってきて、パワーでゴリゴリ押してきます。私も当然、狙われます。
ただ、そうした対応を取られることも、周りが私を認めてくれたと、いいふうに捉えています。そうした壁を乗り越えることで、わたし自身ももっと成長できる。もちろん相手とすれば、小さい私をナメているんです。でも、そこで逆にやり返せれば、相手も『おおっ』となるし、そういうのを楽しんでいます」
ニューコビンというデンマークの地方都市で、通訳や世話役などはいない。単身での挑戦を続けているなか、目下の最大の壁は言葉だ。
「そこがやはり一番大変ですね。英語も話せるわけではないので......。チームにはデンマーク人のほかに、ノルウェー人、スウェーデン人がいますが、みんな英語は話せますし、ひどい時はデンマーク語でたたみかけてきますから(笑)。週1で語学学校には通っていますが、まだまだわからないことが多いです」
4 / 6