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【男子バスケ】渡邊雄太ひとりに責任は負わせない 日韓戦の敗北で考える「世界基準」と「個の力」 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【八村と河村が合流する可能性】

 もちろん、日本は「チームとして戦う」のが是だ。攻守の切り替えを速くしながら、ボールと人を動かして効果的に得点を重ねることが日本のアイデンティティのひとつと言っていい。

 ただ、相手を崩しきれない時、攻撃が停滞する時に、多少強引にでも得点を取りにいける、あるいはチャンスをクリエイトできる選手が増えると、日本代表のさらなる強さにつながるはずだ。

「後半にどうやって打開できるか、と考えていたんですけど、なかなかうまくいかなかった。韓国のプレッシャーがかなりよく、ペイントタッチもできなくて、ちょっとイージーな攻略ができなかった」

 桶谷HCは試合直後のテレビインタビューで、このように敗戦を振り返った。「セカンドユニット(控え)でズレを作れなかったところが試合を難しくした」とも語っている。

 こうした発言を聞いても、個の技量や選手層の薄さには、これまでと同様に課題を残したと言える。

 渡邊やホーキンソンは、たしかに頼もしい存在だ。渡邊は「僕もジョシュも『40分出ろ』と言われたら、出られる準備は常にしている」とはしつつも、「40分出続けると、自分たちが気づいていないところで強度が落ちている部分はある」と話している。

 8月末に行なわれるワールドカップアジア予選2次ラウンドWindow4で日本は、アウェーでサウジアラビアと、ホームでカタールと対戦する。八村塁(ロサンゼルス・クリッパーズ)と河村勇輝(今夏のNBAサマーリーグではインディアナ・ペイサーズに所属)がWindow4で日本代表チームに加わる可能性は皆無ではない。

 NBAのコートに立つふたりが入ることで、チームは「個」の部分において大きなアドバンテージを得る。ただ、NBAシーズンに突入すれば、彼らが日本代表でプレーをする機会はなくなる。「個の力」は日本代表の伸びしろとして、まだしばらく議題となりそうだ。

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